離婚前提策略婚。【改訂版】
ここでお姉ちゃんに行かせたら、わたし立場ないじゃん。面倒だけど行くしかない。


「華乃、申し訳ない」

「まぁ、お父さんが悪いわけじゃないから。体よく断ってくるからね」

「ん、よろしくな」



──そうして数時間後、家の前に一台のタクシーが停まった。 


「行ってきます」

「行ってらっしゃい。なにかあったらすぐ連絡してね」

「お姉ちゃん心配しすぎ」

「当たり前でしょ!?可愛い妹なんだから!」

「はいはい。お母さん、ご飯残しておいてね」

「わかった。気をつけてね」

「はーい」


わたしは気怠げに玄関の扉を開けた。
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