離婚前提策略婚。【改訂版】
「そういうの、わたしには関係ない。もう少しで落とせそうだったのになぁ。いい男の上に次期社長で愛妻家なんて完璧すぎ。本当に愛人にしてほしかったわ。実際本気になりそうでやばかったし」

「…お前、自分の男の前で言うか?」

「だってわたしが他の男とキスしても何も思わないんでしょ?それに目的は神田龍成とホテルに入る写真だったんだから、わたしがあいつとホテルに入ってもいいってことなんでしょ。あんたの借金の為にやってるわたしって馬鹿みたいじゃない」

「…真奈美、本当なら嫌に決まってる。でも俺の為にこんなにしてくれるお前が愛しくてたまらないんだよ。俺が不甲斐ないせいで、辛い思いをさせてごめん」

「孝志…」

「真奈美、愛してる…」


抱き合ってそれはそれは熱いキスを繰り返す二人。


これ、ちゃんと撮れてるよな?

……って、キスだけじゃ止まらなそうだな。俺、そういう趣味ないんですが。


他人の見ても面白くないっての。


そろそろ潮時だと思い、動画を終了させる。
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