離婚前提策略婚。【改訂版】
「っ、そんなことを言っていいんですか?!次期社長ともあろうお方が、社員に脱げだなんて!パワハラですよ!」

「別に強制してないし。つーかその次期社長を陥れようとしてたの誰だよ」

「──っ」

「孝志、いいから」

「真奈美!」


真奈美ちゃんは俯きながらスーツを脱ぎ始めた。


真奈美ちゃんの方が根性据わってるな。それくらいの覚悟がないと話にならねぇ。人を陥れようとしていたくせに条件までつけようとするからには、これくらいやってもらわないと割が合わないだろ。


次々と躊躇なく脱いでいく真奈美ちゃん。


まさか趣味がストリップとか、夜もそっちの店で働いてるとかじゃねぇよな?──って冗談は良いとして、こっちの男、止めようとしたのは始めだけかよ。


真奈美ちゃんが脱ぎ始めてからは我関せずといった感じで何も言わない。本当に愛があるなら何が何でもこんなことさせないだろ。

さっきこいつの借金の為とか言ってたな。てことは金づるか。

第二の華乃か?ここにも病んデレラがいたとは。
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