離婚前提策略婚。【改訂版】
──げ、止めるの忘れてたわ。
早くも下着姿になった真奈美ちゃんを見てはっとする。
「もういいわ、服着ろよ」
とりあえず顔を背ける。
「え、全部じゃ…」
「真奈美ちゃんの裸を見たいわけじゃないから。覚悟があるか確認したかっただけだから後はいいわ。一応信じてやるよ」
一応だからな、一応。
…俺、甘いか?
「こんなことしてタダで済むと思うなよ、次期社長」
え、こいつ今更彼氏面?
「なんでもいいから早く話せ。人がせっかく信じてやるって言ってんだから」
「…専務にわたしがついたことが始まりです」
服を着ながら真奈美ちゃんが話し出した。
この男、ほんと使えねぇな。
「ついた?」
「…わたし、プラチナと言うクラブで働いているんです」
「──プラチナ?」
って、前に俺がヒモになってた女がいる店だ。マジかよ。
「はい。その店に専務はよくご来店されていて、ユユさんと言う店のナンバーワンの子を必ず指名していました。孝志は専務のグループで、何度か隣につくうちに付き合うことになりました。ある日わたしはユユさんのヘルプで専務につきました。専務と話したのはそれが初めてでした」
そのユユだよ、俺に貢いでたのは。
てことは俺、遠回しに専務の金で生かされていたのか。
早くも下着姿になった真奈美ちゃんを見てはっとする。
「もういいわ、服着ろよ」
とりあえず顔を背ける。
「え、全部じゃ…」
「真奈美ちゃんの裸を見たいわけじゃないから。覚悟があるか確認したかっただけだから後はいいわ。一応信じてやるよ」
一応だからな、一応。
…俺、甘いか?
「こんなことしてタダで済むと思うなよ、次期社長」
え、こいつ今更彼氏面?
「なんでもいいから早く話せ。人がせっかく信じてやるって言ってんだから」
「…専務にわたしがついたことが始まりです」
服を着ながら真奈美ちゃんが話し出した。
この男、ほんと使えねぇな。
「ついた?」
「…わたし、プラチナと言うクラブで働いているんです」
「──プラチナ?」
って、前に俺がヒモになってた女がいる店だ。マジかよ。
「はい。その店に専務はよくご来店されていて、ユユさんと言う店のナンバーワンの子を必ず指名していました。孝志は専務のグループで、何度か隣につくうちに付き合うことになりました。ある日わたしはユユさんのヘルプで専務につきました。専務と話したのはそれが初めてでした」
そのユユだよ、俺に貢いでたのは。
てことは俺、遠回しに専務の金で生かされていたのか。