離婚前提策略婚。【改訂版】
あの後二人はそのまま返した。
真奈美ちゃんは専務が契約解除したと言っていたからもう会うことはないだろうし、孝志は専務側だけど下っ端っぽいから、ほっといてもいいと思った。
今思えばエレベーターで専務と一緒になった時、最後に意味深な言葉を残していったのは孝志だったんだろうな。
でも何か動かれると面倒だと思い、動画は消さなかった。怪しい動きをしたらばらまくと脅しておいた。
約束が違うと真奈美ちゃんに言われたけれど、孝志の態度が悪過ぎなんだよ。
話は信用してやったんだ。流出させる気はない。ただ孝志が何かしたらの為の保険は残しておかないと。
「お疲れ様~」
専用車を帰し、華乃のバイト先の店に入る。まだ時間が早いせいかそれなりに客がいた。
「いらっしゃいませ~!」
「あ、龍成さん!今日は早いですね!」
「仕事が早く終わったんだよ。店長、申し訳ないんですけど華乃、上がらせてもらえませんか?」
「え、急用かなにか?」
「そういうわけでもないんですけど、できればお願いします」
「ん~、ま、いっかな。有希ちゃん、華乃ちゃんの分も頑張って!」
「えーっ!」
「悪いな、今度お礼するから」
「わっ!めっちゃ楽しみ!頑張ろう!」
真奈美ちゃんは専務が契約解除したと言っていたからもう会うことはないだろうし、孝志は専務側だけど下っ端っぽいから、ほっといてもいいと思った。
今思えばエレベーターで専務と一緒になった時、最後に意味深な言葉を残していったのは孝志だったんだろうな。
でも何か動かれると面倒だと思い、動画は消さなかった。怪しい動きをしたらばらまくと脅しておいた。
約束が違うと真奈美ちゃんに言われたけれど、孝志の態度が悪過ぎなんだよ。
話は信用してやったんだ。流出させる気はない。ただ孝志が何かしたらの為の保険は残しておかないと。
「お疲れ様~」
専用車を帰し、華乃のバイト先の店に入る。まだ時間が早いせいかそれなりに客がいた。
「いらっしゃいませ~!」
「あ、龍成さん!今日は早いですね!」
「仕事が早く終わったんだよ。店長、申し訳ないんですけど華乃、上がらせてもらえませんか?」
「え、急用かなにか?」
「そういうわけでもないんですけど、できればお願いします」
「ん~、ま、いっかな。有希ちゃん、華乃ちゃんの分も頑張って!」
「えーっ!」
「悪いな、今度お礼するから」
「わっ!めっちゃ楽しみ!頑張ろう!」