離婚前提策略婚。【改訂版】
車に乗ったもののまだ時間がある為、どこで暇を潰そうか考える。


とりあえず車出さないと変に思われちゃうな。


車を発進させ、適当に走らせる。


マンションに帰れないのがいけないんだよね。そのせいで龍成にも迷惑かけて……。

──って、わたしって考えてみるとほんっと迷惑な女だな!よく龍成一緒にいられるな!


いや違う違う!あいつが勝手なんだから気にすることないんだから!


…や、今はそんなことよりお姉ちゃんだって。


来年には籍を入れるからって結婚式の準備もしてるのにどうして……。


何が原因?二人はすごく仲が良かった。


彼はお姉ちゃんに釣り合う好青年で、お姉ちゃんのように完璧な男性。こんなカップルありなの?!ってくらい、理想的な二人だった。

彼の両親とは面識がないけど、お姉ちゃんから聞く話だと本当の娘のように思ってくれてる感じがした。


──何でなの?さっぱりわかんないよ!

基本お姉ちゃんは悪口を言わないから悩んでても口に出さないのに、わたしにあんなこと言うくらいだから相当なはず。


もう!気になって仕方ない!
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