離婚前提策略婚。【改訂版】
『急ぎたいんですけど、ちょっと課題が…。あ、優斗に連絡しておきます!あと優斗から高校生組へも連絡させます!』

「ごめんね、お願いするね」

『はい!お大事に!』


電話を切り右手を見つめる。


痛みが引けばなぁ。後片付けくらいは出来そうだけど…。


一旦氷水から手を出しハンカチで拭くも、すぐさま痛みがやってくる。


──だめだ、こんなんじゃ仕事にならない。


店長だけじゃなく皆に迷惑がかかってる。これでも社会人?故意じゃないにしても、仕事上の責任感が足りなさすぎる。自分が憎くて堪らない。


どうしてこうも上手くいかないの?どうしてこんなにタイミングが悪いの?わたしは常に不幸せじゃなきゃいけないの?


やばい、自分にイラつきすぎて涙が…。



「華乃!!」

「……龍成?」


え、なんで?
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