離婚前提策略婚。【改訂版】
ご飯を食べ終えると、お風呂の準備を龍成がしてくれた。
だ、段々主夫に見えてきた。わたしより全然気が利くわ。
「服、脱がせてあげようか」
「いらん」
「片手で脱げるのかよ」
「うるさい!脱げるわ!」
「あ、そ」
「わたしがお湯に浸かったら入ってきてね」
「はいはい」
洗面所のドアを閉め、時間をかけながら服を脱ぎタオルを巻く。
浴室に入り、湯船に浸かって龍成を待つ。
──ほんとに甘えちゃってるな。ただでさえ何もできないのに拍車がかかって面倒かけてるよ。
龍成、なんか楽しんでいそうにも見えるけど、心の中じゃ馬鹿にして笑ってるんだろうな。思いっきり子供扱いだもんね。
…もうすぐ偽装結婚も半分を過ぎる。
こうして一緒にいられるのもふざけあえるのも、終わりがあるから愛しく思えるのかな。
なんて物思いにふけっていると、浴室のドアが開き龍成が入ってくる。
「失礼しまーす」
「なにそれ」
「ソープ嬢の真似」
「馬鹿だね。…ソープなんて行ったことあるの?」
だ、段々主夫に見えてきた。わたしより全然気が利くわ。
「服、脱がせてあげようか」
「いらん」
「片手で脱げるのかよ」
「うるさい!脱げるわ!」
「あ、そ」
「わたしがお湯に浸かったら入ってきてね」
「はいはい」
洗面所のドアを閉め、時間をかけながら服を脱ぎタオルを巻く。
浴室に入り、湯船に浸かって龍成を待つ。
──ほんとに甘えちゃってるな。ただでさえ何もできないのに拍車がかかって面倒かけてるよ。
龍成、なんか楽しんでいそうにも見えるけど、心の中じゃ馬鹿にして笑ってるんだろうな。思いっきり子供扱いだもんね。
…もうすぐ偽装結婚も半分を過ぎる。
こうして一緒にいられるのもふざけあえるのも、終わりがあるから愛しく思えるのかな。
なんて物思いにふけっていると、浴室のドアが開き龍成が入ってくる。
「失礼しまーす」
「なにそれ」
「ソープ嬢の真似」
「馬鹿だね。…ソープなんて行ったことあるの?」