離婚前提策略婚。【改訂版】
外は絶好のドライブ日和。駐車場から出るとあまりの眩しさにサングラスをしたらこの反応。

そんなに俺って見た目チャラいか?いや、こいつが過剰なだけだろ。


「とりあえず右」

「次は?」

「あの信号左」

「次は?」

「ひたすら真っ直ぐ」

「…結局海方面かよ」

「えっ、違うよ。適当に言ってるだけ」

「かえってテーマパークとかの方がいいんじゃね?」

「そういうのは男と行くもんじゃない」

「じゃあどういう所が男と行く所なんですか」

「知らない!わたしドライブデートなんてしたことないし!」


…一応これはデートのつもりなんだな。


「温泉とかは?」

「ん~、そんな気分じゃない。あ、そこ右」

「右?どんな気分なんだよ」

「え~?…探検?」

「ガキか!」

「なんでもいいじゃん。自然があるところがいいな!郊外っぽい方に進もう!」

「コンビニよるわ」

「つまんないな!道の駅とかによろうよ!」

「こんな適当に進んでたどり着くか!喉渇いたんだよ!」

「仕方ないな~」

「つーか運転してんの俺なんだけど」

「ん、飲み物くらいご馳走するから」
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