離婚前提策略婚。【改訂版】
「ひかりー!もう一軒行くぞー!」

「ちょっと華乃~!あんた飲みすぎ!」

「完全に出来上がってるね」

「かなり飲んでたでしょ」

「焼酎にいった時止めときゃ良かったかな」


三軒目を出たところで、わたしは足下もおぼつかないほど酔っ払っていた。夜中だというのにテンションはMAX。


「ひかり、悪いけどあたしと翔子、帰るわ。さすがに時間やばい」

「わたしも明日仕事だから帰る!ごめん、華乃は任せた!」

「え゛っ!ちょっと皆!」

「また近いうち会おう!」

「楽しかったよ!華乃、よろしくね!」

「あんたらもあんま遅くならないようにね!ってもう遅いか!じゃーねー!」


ひかりにわたしを押し付け、皆はタクシーに乗り帰っていった。

わたしは呑気にそのタクシーに向かって手を振っていた。


「皆ばいばーい」

「もう、あいつらったら…。なんちゃって。計画通りだわ」

「? ひかり、どうした?」

「ん?計画通りで上手くいったわ」

「けいかく?」

「いいから華乃はそこで座って待ってな。ちょっと電話するから」

「はいな」
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