離婚前提策略婚。【改訂版】
声がした方を向くと、そこにいたのは


「久しぶりだな、華乃」

「え、なんで崇憲?」


満面の笑みでわたし達に駆け寄る崇憲だった。


「早く来いよ!近くにいたんでしょ?連絡したら即行来る約束だったでしょうが」

「充分早く来ただろ」

「遅いわ!華乃、めっちゃめんどくさい」

「どんだけ飲んだんだよ」

「あんたの想像通りじゃない?」

「ちょ、ちょっと待ってよ!」


いきなり酔いが覚めたわ。なんだこの状況。


「じゃ、華乃、わたし帰るから!崇憲、無理矢理は許さないからね」

「んなことしねぇっつーの」

「や、ちょっと!ひかり、これ何?」

「これ?崇憲」

「これって言うな」

「違くて!なんで崇憲が!」


マジで意味わかんない。頭痛い…。


「え~?崇憲、華乃の誕生日をどうしても祝いたかったんだって!でも自分が連絡しても華乃は相手にしてくれないだろうからってわたしに連絡がきたのよ!いい迷惑なんだけど!」

「…はあ?」


なにそれ…。

じゃあもしかして、今日の飲みは崇憲がきっかけだったってこと?
< 415 / 461 >

この作品をシェア

pagetop