裏切りの真紅~戦乙女と紅番外編~
ざわめきは、どよめきに変わった。
「紅様!?」
「それはどういう!?」
口々に言う精鋭兵達。
その証である紋章までも、困惑を表すかのように輝きが鈍る。
「まさか…」
勘のいいのがどこにも一人はいるものだ。
精鋭兵の一人の表情が変わった。
明らかな疑念を、俺に向ける。
「…裏切りの真紅か…なかなか響きがよくて気に入っていたのだがな」
ジリ、と。
摺り足で片足を僅かに進める。
その動きに気づいた者は誰一人としていない。
「今日で使いおさめだ!」
その言葉と同時に。
俺は足元に突き立てた双剣を前方に蹴った!
その蹴りの威力によって地面から抜き放たれた双剣は、高速で回転しながら精鋭部隊の最前列…槍兵の数人を斬りつける!
隙はそれだけで十分だ。
俺は槍を腰溜めに構え。
「まずは十人」
一突きで一殺。
瞬時にして十人の槍兵の喉元を貫いた。
「紅様!?」
「それはどういう!?」
口々に言う精鋭兵達。
その証である紋章までも、困惑を表すかのように輝きが鈍る。
「まさか…」
勘のいいのがどこにも一人はいるものだ。
精鋭兵の一人の表情が変わった。
明らかな疑念を、俺に向ける。
「…裏切りの真紅か…なかなか響きがよくて気に入っていたのだがな」
ジリ、と。
摺り足で片足を僅かに進める。
その動きに気づいた者は誰一人としていない。
「今日で使いおさめだ!」
その言葉と同時に。
俺は足元に突き立てた双剣を前方に蹴った!
その蹴りの威力によって地面から抜き放たれた双剣は、高速で回転しながら精鋭部隊の最前列…槍兵の数人を斬りつける!
隙はそれだけで十分だ。
俺は槍を腰溜めに構え。
「まずは十人」
一突きで一殺。
瞬時にして十人の槍兵の喉元を貫いた。