【完】月明かりの下、君に溺れ恋に落ちた。
いつにも増して零さんの変態度が上がってるような気がする。
べっ...別にそれだけじゃあ嫌いにならないけど、こんな所で変態度全開にされても困るよ私!!
オロオロと困る私の気持ちなんか関係なしに
プリクラ機は『それじゃあいっくよー!3、2...』なんてカウントを始めちゃってるから余計に焦った。
そして
『1!!...パシャッ!!』とカウントダウン終了と共に、シャッター音と光が2人を包んで。
「...おい」
「...ひゃい...」
「誰が首元にしろって言ったんだよ」
「だっ...だって身長足りなかったし...それにやっぱり恥ずかしかったし...」
ゴニョゴニョと言い訳の連続に零さんがタメ息を吐く。
もしかして怒っちゃったかな?
「...ごっ、ごめんなさい...」
「...別にホントにやると思ってなかったからな。
お前意外と大胆な奴だな」
「はあ!!?」
パシャッ
「おい、今お前の間抜けヅラいい感じに写ったぞ」
「ギャー!!撮られてる事忘れてたー!!!!」