【完】月明かりの下、君に溺れ恋に落ちた。
「それじゃあ終わったら電話しろ」
「はい!!分かりました!!」
学校から少しだけ離れたところでバイクから降り
零さんが一言だけ言って去っていくのが日常になってきた。
昨日撮ったプリクラをカバンの中から取り出し、朝から気持ち悪いくらいにニヤけてしまう。
零さんのおかげで毎日が楽しいし毎日が幸せだ。
恐るべし恋のパワー!!なんて。
ガッツポーズしながら浮かれていた私の心を突然動揺させるような事が起こったのは教室に入ってからだった。
ーーーーガラ!っといつも通りに入る教室。
ここまでは本当にいつも通り。
だったんだけど...。
なぜか教室に居る人達が、私が教室に入ってきた瞬間
無言になっては、一斉に目がこちらへと集中した。