【完】月明かりの下、君に溺れ恋に落ちた。
「...えっと...なに?」
首を傾げる私。
数秒沈黙が走って、それを破る様に1人の男子が口を開いた。
「か...加島!!
俺昨日ゲーセンでお前が信じられねーくらいのイケメンとキスしてるとこ見たんだけど、あれ...まじ?」
「えっ!!??」
「しかも加島からキスしてたよな!?
俺...てっきり直人と付き合ってると思ってたからビックリして...その皆に言っちまったんだけど...」
男子がチラリと横を見ると
なぜかムスッと不機嫌な直人が男子に囲まれながらイスに座っていた。
みっ...見られてた!?
きゃああぁあ恥ずかしい!!
思わず教室のドアの前でしゃがんじゃうくらい恥ずかしい!!
やっぱり外でキスなんってするもんじゃない...と、昨日の甘い気持ちはどこへやら。
今は後悔しかない。