【完】月明かりの下、君に溺れ恋に落ちた。







「ちょっと加島さん!!イケメンと付き合ってるってマジ!?」



「私はてっきり直人と付き合ってると思ってたんだけど」



「直人...取られないうちに早く告白しとけばよかったのに...」




突然の恋バナとなぜか出てくる直人の話題に
普段使ってない頭から煙が出てきちゃうほど混乱中。




...なんで直人?




「あの...なんで皆さっきから直人の話題ばっかりだしてくるの?」




きょとんとした顔で真剣に言うと
女子全員が私と同じく、きょとんとした顔で数秒後にタメ息を吐いた。




「...加島さんって信じられないかくらい鈍感なのね」



「あんなに分かりやすい男、なかなかいないのにね」



「直人って結構苦労人だったりするんじゃない?」




えええええ!?



なんか1人だけ分かってない私を囲って皆が話を進めていくんだけど


...なんか取り残された気分だ。




「いい?加島さん!
ハッキリ言ってあなたは大久君にひどい事したのよ!?
もうちょっと罪の意識を持った方がいいわ!」



「は...はい?」




突然私の目の前に顔を出してきた美人で有名な佐渡(さわたり)さんが説教をし始めた。



すると、その佐渡さんが次の瞬間爆弾発言をする。




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