【完】月明かりの下、君に溺れ恋に落ちた。
「大久君、ずっと加島さんの事好きだったのに
他の男に取られちゃって、長年の努力も意味が無いわね」
...えっ?
大久って直人の苗字だよね?
えっ...好きって...直人が...
私を!?
信じられないと、やっと今までの皆の態度と言葉がパズルのピースを埋めていく様に話が繋がった。
「なっ...直人が私を好き!?」
「...あら?私もしかして余計なこと言っちゃったかしら」
見た目も態度もお嬢様の佐渡さんが、口に手を当てては楽しむように高笑い。
まさか他人から直人の気持ちを教えてもらうなんて...
これからどうやって直人と接すればいいの!?と、一人顔を赤らめてはドキドキと心臓が爆発しそうになっていると。
ガラっと開いたドアに、直人の姿。