【完】月明かりの下、君に溺れ恋に落ちた。
「...どうしよう」
ほんとにどうしよう。
考える暇もないくらい、怪我はひどいし
でも家に入れたくないし
でもでも警察呼ぶのはちょっと怖いし抵抗あるし...
もう...仕方ないよね?
ズルズルと男の腕を引っ張りながら、家の中に入れる。
はたから見たら何やってるんだコイツって思われるかも...
でもそのままにしておくと、近所の人に通報されそうだし
ほんとに仕方なかったんだと思うの。
「うひゃぁー!」なんて声を上げながら、着いたリビングが彼の怪我で血だらけに。
すぐに拭いたからすぐに落ちたけど...
さすが男の人だなーって思ったのは
細いのに、触ったら筋肉もちゃんとついてるし重いし
それに...
綺麗な顔。
おんなじ人間だとは思いたくない。
目もつぶったままの男の顔が、ここまで綺麗だと
目を開けたら、どんな顔をしているのか少し興味がわく。