【完】月明かりの下、君に溺れ恋に落ちた。
「あっ加島さんおはよ!!」
「おっ...おはよう」
「これ加島さんのメイド服ね!
今日彼氏くるの?」
「うん、来てくれるって!」
「そっかー、よかったね!
しかし...メイド服で彼氏を接客するなんて、加島さんって大人しい割に意外と大胆な人なんだね」
「えっ!?」
そういうつもりで零さんを呼んだわけじゃないから、言われて思わず声が裏返った。
「ぷっ!あははー冗談だよー!
加島さんからかうの面白い!」
「...」
「今日は頑張ろうね、お互い!」
「うん!」
文化祭の準備のおかげで
前よりクラスの人とは仲良くなれた様な気がする。
渡されたメイド服を持って更衣室に行くと女子全員が着替える。
そして皆で教室に戻ると女子も男子もお互いに釘付けだ。
「じょ...女子すっげぇーいいじゃねーか!
似合ってるぜメイド服!」
「皆結構レベル高いな。
俺なんかドキドキしてきた」
「だっ...男子もタキシード似合ってるじゃん...」
「いつもの倍かっこいい...」