【完】月明かりの下、君に溺れ恋に落ちた。
「フッ」と軽く笑いながら
直人に聞こえないぐらい小さな声で「当たり前だろ」と呟く零さんは
いつもよりなんだか優しい目つきをしていた。
...もしかして零さん
あの直人の告白聞いてたのかもしれない。
だから私達がこの場所に居るってことも分かったのかも...
ハッとしたような顔で後ろを振り向いて直人を見る。
するとバチッとウィンクされた。
やばい...今になって泣いてしまいそうだ...
...やっぱり直人っていい奴...
零さんに私の居る場所を教えるために
わざとあんな大きな声で告白したんだ。
でも...まあ恥ずかしい事には変わりないけどね