【完】月明かりの下、君に溺れ恋に落ちた。
先に好きになったとか
好きにならなかったとか
そんなの関係ない。
人は誰しも必ず、子供から大人になるのだから
知らないものが多くて当然なんだ。
だから、今日ぶつかり合うことで
知ることが出来たこの感情はきっと
私を少しだけ大人の階段へと上らせた。
ねえ直人
私の好きと直人の好きは違うけど
また笑いあえた今だから素直に言えるよ
好きになってくれてありがとう。
楽しかった文化祭が、幕を閉じて
帰り道はいつもより、夕日が濃いオレンジ色になっていた。