【完】月明かりの下、君に溺れ恋に落ちた。
グイグイと零さんの腕を引っ張る。
するとパシッと手を払いのけられて
ガーンとこの世の終わりみたいな顔をしながらショックを受ける。
そんなあからさまに拒否らなくても...
と、思ったら
次の瞬間、ギュッと握られる手。
「普通こっちだろ?色気ねーなお前は」
「んんんんん!?もう零さんってば最初から握ってくださいよ〜!
拒否られたかと思ってビックリしたじゃないですかー!!」
「俺がお前を拒否るわけないだろ」
「...もう」
この世の終わりの様な表情から一変
今度はニヤニヤが止まらない。
零さんってば、ほんっとツンデレなんだから!
最初は零さんの方がベタベタしてたのに
今じゃあ立場逆転しちゃって、私の方から好き好きアピールしちゃってるよね。