【完】月明かりの下、君に溺れ恋に落ちた。
そんなの花ちゃん全然悪くないじゃん。
ていうか、花ちゃんでもそういう悩みあったなんて...これまた意外だ。
「でも私も友達少ないよ!
学校で喋るの直人ぐらいだし」
「朝日ちゃん中学の頃友達多かったのに」
「うーん、でも親の事も色々あったし...私が暗くなってたらいつの間にか人も離れていっちゃった...」
ハハッとでる乾いた笑い。
前まで孤独に感じてたけど、今は正直そうでもないかな。
心に居場所ができたし、人って好きな人とか好きな事見つけると結構精神的に強くなれる事を知ったし。
「ふふっ...でも今の朝日ちゃんすっごくいい顔してるよね」
「えっ、そうかな!?」
「うん!前も可愛かったけど...今はもっと可愛いくなったっていうか...
正直羨ましいな...」
切なそうに目を下に向ける花ちゃん。
私はそれを見逃さなかった。
「...花ちゃんもしかしてなにかあったの?」
「えっ...?」
「いや、私の勘違いだったらごめんね...」
「...」
「...」