【完】月明かりの下、君に溺れ恋に落ちた。
頼まれたお茶を冷蔵庫から取り出してコップに注いだ。
それにしても...
花ちゃんに零さんと住んでるって言った方がいいのかな?
まあ、そんな事より花ちゃんの相談の方が先だよね。
私は花ちゃんにコップを渡すと、私もイスに座る。
そしてさっきまで緩んでいた空気も、ピリッと真剣な空気へと一変した。
「えーっと...実はね旅行行ってたって話したでしょ?スーパーで」
「あっうん!言ってたね」
「その旅行なんだけど...実は2ヶ月前ぐらいにお母さんがアメリカの人と再婚してね。
それでその新しくできたお義父さんのご両親の所に遊びに行ってて...」
「えぇ!?花ちゃんのお母さん再婚したの!?」
「うん...私に内緒で結構長く付き合ってたみたい。
それでその...あっちの方にも連れ子がいて...女の子なんだけど...」
「へぇー...なんか気まずいね」
「そうなの!!」