【完】月明かりの下、君に溺れ恋に落ちた。





「うっ...ぐす...やっぱり朝日ちゃんに相談してよかった...そう言ってもらえるだけですっごく気が楽になった気がする...」



「あはは、それはよかった」



「でもやっぱ...なんか帰りたくないなー...」



「もしよかったら、今日泊まっていく?」


「えっいいの!?」




さっきまで落ち込んでいた花ちゃんの顔が、いつもの可愛い顔に戻るから


ずっとその顔でいてほしい。




「うん!花ちゃんのお母さんだって、1日花ちゃんが家に居ないだけで寂しがるかもよ?」


「うーん...そうかな?」


「そうだよ!」



だって花ちゃんのお母さん、結構心配性なんだよ。



私達が中学の頃なんか、花ちゃんに内緒で
『花と仲良くしてくれてありがとね』って何回も会うたび言われたし。




「って事で!今日は泊まっていきなさーいって...あっ!!」





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