【完】月明かりの下、君に溺れ恋に落ちた。
「ぜ...零さん!今日花ちゃん泊まるから!!」
「...あぁ」
いつもの零さんの返事。
そう、いつもの零さんなんだけど
花ちゃんにはそれが冷たく見えたらしくて
完全に肩をビクビクと震わせて怖がっている。
「あ...朝日ちゃん...やっぱり私帰った方が...」
「違うの!あの人いつもああだから!!」
「誰が"あの人"だ朝日」
「ちがっ...!」
泣きそうな花ちゃんに
"あの人"呼ばわりされたのが相当嫌だったのか怒る零さん。
ごちゃ混ぜな空気に頭がおかしくなりそうになりながら
やっと花ちゃんを説得して泊まらせる事に成功した。
...ていうか、助けるつもりで泊まらせようとしてるのに
これじゃあ無理矢理みたいで意味無いじゃんと気づいた時には、ご飯を作ってる最中だったので既に遅かった。