【完】月明かりの下、君に溺れ恋に落ちた。
ギューっと私にべったりくっつく零さんと
ぎゅーっと私にべったりくっつく花ちゃん。
そんな2人に挟まれて座るソファは、なんだか気まずい。
「...花ちゃんアイス食べる?」
「朝日ちゃんが食べるなら...」
「零さんは?」
「俺はコーヒー」
「はーい」
アイスとコーヒーを取りにキッチンに向かう。
私が立ち上がったせいで真ん中がぽっかりと...ソファがさっきよりも、何倍も気まずい状況になっていた。
...うーん
確かに零さんって、話しかけないと喋らないタイプだし
花ちゃんは人見知り激しいタイプだし
どっちもワイワイ話すタイプじゃないから難しいよね...
こんな時、直人のあの馬鹿な笑顔が恋しくなってくる...。
冷え冷えの冷凍庫を開け、絶対残していたと思ってたアイスが1個も入ってなかった。