【完】月明かりの下、君に溺れ恋に落ちた。
朝のトイレは誰もいない
から、助けも呼べないし余計に怖い。
でも石塚さんはイジメとかするようなタイプには見えなくて
学校のトイレはお世辞でも綺麗とは言えないけど
でもそんなの気にせずに石塚さんが口を開く。
「...加島さん、文化祭の時連れてきた人って...彼氏だよね?」
「あっうん、そうだけど...」
「...そっか...やっぱり」
ブツブツと独り言を言う石塚さん。
零さんが...なんだろう?
少し考え事をしていた石塚さんの表情は、さっきよりも真剣な顔になった。
「...あのさ、落ち着いて見てくれる?」
「...えっ?なにが?」
「...これっ...」