テディベアの夢
隣には私のテディベアが座っていた
昔、遊園地につれていって貰ったとき
パパが買ってくれた
私の頭文字を取って夢と名前を付けた
眺めているとだんだん涙が溢れてきた
「こんな人形…もぅ意味ない…」
私は泣きじゃくりながら
人形にハサミを立てた
我に帰るとそこには布とわたになった
人形があった
こんな物をママが見たらきっと悲しむ
そう思い病室の窓から人形を投げた
人形は散らばり草むらに落ちていった