その唇で甘いキスをして…
朝、ハルさんから電話があった。

「眠れたか?」

ハルさんは優しくアタシに聞いた。

「うん。」

本当は朝まで眠らずにカオルと色んな話をしていた。

「ハルさん…カオルに今夜話すね。」

「あぁ。大丈夫か?」

「うん。」

「ジュン…昨夜は悪かった。」

「うん。」

会話はそれだけだった。

その日の夜、仕事を終えたカオルが店に来た。

「お帰り。」

「ただいまー。めちゃくちゃ疲れたー。」

「仕事はうまくいった?」

「まぁね。」

その日はお店を早く切り上げて
カオルと一緒に部屋に帰る。

カオルは部屋に戻るとベッドに寝転んで

「やっぱりウチはいいなー。」

と言った。

カオルのためにお風呂を沸かして
食事の支度をする。

もう2人でいる時間が残り少ない事を思うと涙が出そうになった。

「カオル、お風呂沸いたよ。」

「うん。」

カオルがキッチンに立つアタシを後ろから抱きしめて

「一緒に入ろう。」

と言った。

いつも断ってたけど…今日は特別だった。

「うん。たまにはそうしようか?」

「マジで?」

カオルが喜んでアタシの服を脱がそうとする。

「自分で脱ぐよ。」

「いいから、オレに任せて。」

カオルはアタシの服を脱がしながら
身体中にキスをした。
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