その唇で甘いキスをして…
ハルさんに沢山愛してもらって夜が明ける。

ハルさんの仕事は今日はお休みだった。

目覚めてベッドから起き上がろうとするアタシを引き寄せ

「昼までこうしてよう。」

とハルさんは言った。

そしてハルさんがアタシにキスをする。

ハルさんがカオルに愛された指に触れた時
アタシは申し訳なくてその手を引こうとした。

ハルさんは手首を掴み
動かないように抑えつけた。

「ダメだ…逃さない。」

ハルさんが甘い声で優しく耳元で囁いた。

「この腕も足も唇もみんな俺のものだろう?」

ハルさんがアタシの耳に舌を滑り込ませる。

アタシの口から甘い息が漏れると

ハルさんはアタシの弱い部分に触れながら

「もっといやらしい声出して…」

っていう。

カオルに愛された左手にハルさんが指を絡めて
アタシは堪らなくなる。

瞳から涙が溢れて流れ落ち
アタシは大きな声でハルさんの望む通りに哭く。

ハルさんはその涙を舌で拭って

「泣くほどいいか?」

って聞いた。

アタシが頷くと
ハルさんはアタシの髪をかきあげて
優しくキスをした。

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