その唇で甘いキスをして…

ハルさんの嫉妬

ハルさんはビックリするくらい乱暴だった。

きっと怒ってるんだと思う。

いつも優しくて甘いハルさんの声が

「ジュン、俺を見ろ！」

って命令するようにキツく聞こえた。

ハルさんはアタシの上でいつもよりずっと激しく体を揺らした。

アタシはハルさんに言われた通り
ハルさんの目を見てハルさんを感じる。

気持ちよくなり過ぎて涙が溢れてくる。

アタシの身体は本当に淫らだ。

ハルさんはアタシの泪をその綺麗な指で拭った。

「気持ちいいか？」

アタシが頷くと

「お前はオレのモノだ。

愛してるか？」

なんて切ない声で言う。

「愛してるよ。ハルさんがいなきゃ生きていけない。」

だけどね、カオルが居なくても生きていけないの。

ハルさんが誰より大好きなのに
アタシはあのキスでネジが壊れたしまったみたいに
気持ちが揺れた。

ハルさんはそんなアタシの隙を埋めるように
アタシの気持ちを引き戻すように
もう一度アタシの身体を愛した。