その唇で甘いキスをして…
アタシはカオルに抱きしめられて
カオルと離れられないと実感する。

「好きにしていいよ。

カオルに全部あげる。

出来なくても昔みたいにアタシを抱くことは出来るでしょ?

それがカオルの願いなら
アタシはどうなってもいい。

カオルと一緒にいる。」

アタシの降した決断はジョウさんの願いとは反対だった。

ハルさんじゃなくてカオルを選んだ。

「ジュン、お前はオレを愛してる?」

「うん。」

「ハルさんより?」

その答えは未だに出てない。

「それはわかんない。

ハルさんを失うのはすごく怖いよ。

でもカオルのこともすごく大切だもの。

このことをハルさんが受け入れられないのはわかってるし
カオルとそうなったらもう戻れない事も覚悟してきたの。」

カオルはアタシをソファーに座らせ、
隣に座った。

「覚悟したんだな?」

「うん。」

「じゃあ試させてもらうな。」

カオルはアタシをソファーに押し倒した。

そしてキスをしようとした。


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