その唇で甘いキスをして…
カオルは会いに来なくなった。

彼女もいるしアタシは必要無いのかも…

そんな風に思った時、彼女と現れた。

彼女は私たちの間に起こったことなど何にも知らずに
ただ笑っていた。

ジョウさんが店に来てアタシの心配をしてくれる。

「ジュン、顔色悪いな。」

ジョウさんの大きな手がアタシの首すじに触れる。

相変わらずドキッとさせるけど…

ジョウさんを見るとホッとした。

ホッとしたら目が回って気がついたらアタシは病院に居た。

ハルさんがアタシの手を握って心配そうに見ていた。

「大丈夫か?」

「アタシ…どうしたの?」

「店で倒れた。」

お店どうなったんだろう?

ジョウさんが居たから大丈夫かな。

ハルさんの後ろにカオルが居るのが見えた。

それでもハルさんのためにカオルの顔は見ないでおこうと思った。
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