クールな御曹司にさらわれました
とうとうパーティー当日の金曜の朝がやってきた。その日の朝食の席、尊さんが背筋をのばしいつものアメリカンブレックファーストを食べつつ指示を出す。
「パーティーは今夜だが、その前にランチに付き合ってもらうぞ」
「お仕事ですか?」
「マヒドに会ってもらう。おまえを嫁入りさせようと思っていた男だ」
「え!?」
まさか噂のオイルマネーダーリンに会えるとは!!でもいいのかな。私の嫁入りはぽしゃっちゃったわけだし。
「マヒドにはおまえは婚約者と言ってある。マヒドがタマに懸想しないようにとの配慮だから、協力して口裏を合わせるように」
「あ、はい」
私に懸想??するわけないじゃん。お金持ちの産油国のおぼっちゃまが。答えすると面倒だから、何も言わないでおくけれど。
「日本人妻の件は保留だが、業務提携は進んでいる。ビジネスランチのつもりでついてこい」
「わかりました」
どっちみち、パーティーの関係で休みはとってあったし、時間は問題ない。でも、ビジネスランチか……私、ちゃんと会話できるかな。
不安なまま、良枝さんたちに手伝ってもらい着付けを済ませ、11時には加茂さんの運転する車に乗り込んだ。
「パーティーは今夜だが、その前にランチに付き合ってもらうぞ」
「お仕事ですか?」
「マヒドに会ってもらう。おまえを嫁入りさせようと思っていた男だ」
「え!?」
まさか噂のオイルマネーダーリンに会えるとは!!でもいいのかな。私の嫁入りはぽしゃっちゃったわけだし。
「マヒドにはおまえは婚約者と言ってある。マヒドがタマに懸想しないようにとの配慮だから、協力して口裏を合わせるように」
「あ、はい」
私に懸想??するわけないじゃん。お金持ちの産油国のおぼっちゃまが。答えすると面倒だから、何も言わないでおくけれど。
「日本人妻の件は保留だが、業務提携は進んでいる。ビジネスランチのつもりでついてこい」
「わかりました」
どっちみち、パーティーの関係で休みはとってあったし、時間は問題ない。でも、ビジネスランチか……私、ちゃんと会話できるかな。
不安なまま、良枝さんたちに手伝ってもらい着付けを済ませ、11時には加茂さんの運転する車に乗り込んだ。