おかえりなさい
新人で、仕事を上手く回せない私だけど、何とか終わった。

ヘロヘロだ~
本当は、ココで一回寝たいけど…
なるべく早く 会いたいから。

必要な荷物は車に乗せてたから、急いで空港に向かう。

前もって予約しといて、良かった~。
初めて飛行機とホテルとか予約した。
友達に聞きながら。

時間になり、席に着く。
ふぅ、後は寝とこう。
アラームをかけて…
疲れがどっときて、すぐ眠りについた。


アラームが鳴り、急いで止める。
あと少しで、着陸だった。
良く寝たなぁ、気持ちよかった。

空港を降りて、ホテルに向かう。
チェックインを済ませ、時間を確認。

4時過ぎか~
コンサートは、6時からだから、新君に連絡しても大丈夫かな。

あっ、でも、1日早く着いたから迷惑かけちゃうかも…


うーん。
とりあえず、LINEだけ

”新君、お疲れ様です。えっと、順調に仕事が終わって、飛行機に乗れたので予約してたホテルに泊まってます。コンサート頑張ってね。明日は遅刻しないように行きます”

送信っと。
ふう、緊張した~



♪♪♪
スマホが鳴った
え?電話、しかも新君からだ…
急いでボタンを押す。

「美月。今どこ?」
「え?今さっき福岡着いて、ホテルにいるよ。」

「今から来て!こっちに」
「え?明日じゃなくて」
少し、戸惑ってる。
「美月が、こっちに来てるなら早く会いたい。」
いつもだったら、新君は、こんな甘えたりとかしない人だから、嬉しくて。

「分かった、今から行くね。」
「マネージャーを迎えに行かせるから、ホテルの前に出ててね。」

「うん、また後でね。」

新君、忙しいのに電話までしてくれた。
ほんとう、優し過ぎる。



玄関に出ると、新くんのマネージャーさんがいた。
「すみません、よろしくお願いします。」
「久しぶりだね、乗って〜」

マネージャーさんは、女性で、名前は仲田 愛さん。

とても明るくて、美人だ。
社長とマネージャー、メンバーは私たちが付き合ってるコトを知っている。

「着いたよ〜、コッチね。」
関係者入り口から入り、新君たちのとこに連れて行かれる。

「お疲れ様です。コンサート頑張って下さい。」
メンバーさんに挨拶する
皆、イケメンだなぁ。

「こんにちは、楽しんで行ってね。よかったね、リーダー。美月ちゃん来てくれて」

「うん、うれしい。美月こっちきて」
新くんに手を引かれ、廊下に出て別の部屋に入る。

「ありがとう、来てくれて。」
そう言うと同時に抱きしめられる。
「新君…」
大好きな新君は、本番前で少し緊張してるみたいだ。ふるえてる。

優しく彼の顔に触れ

「新君、大好きだよ。コンサート楽しみにしてる。ちゃんと最後まで見てるから頑張ってね」

「美月。俺も…頑張るから、見てて。」
ふるえは止まったみたい。
いい笑顔だ。

特別席に通されて、コンサートが始まった。








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