キミといた日々 。
プロローグ
デートの帰り道、
和真と繋いだ右手が温かかった。
でも、そのぬくもりが寂しくて…
この手を離したくないなって
愛しさがこみ上げてきた。
でも、和真の幸せを思うと…
もう一緒には、いられない。
そんなことを思って
涙がポロポロこぼれた。
オレンジ色の夕焼けで照らされる
涙でぬれた横顔を見られたくなくて…
繋いだ手を そっと 離した。