キミといた日々 。
わたしは、和真の腕の中から離れると
少し離れた場所の手すりに乗りかかって話した。
「…心臓病。
悪性なんだって。
手術したら助かるかも
知れないんだって。
でも心臓だからかなり
リスクはあるって………
でも…もし手術しなかったら…
…半年持つか持たないかなんだって。」
声も体も震えてるのがわかる。
涙も限界まで溜まってる。
「…わたしっ…
死ぬかもしれないっ…」
そういった瞬間、溜まってた涙がこぼれ落ちた。
一度も人前で泣いたことなかったわたしは、
今、背を向けてはいるけど、和真の前で泣いている。
背を向けてるから、和真の顔は見えない。
ねぇ、和真は今、驚いてるの?
引いてる?
やっぱり、別れて正解だって思った?
それとも…。