嫌よ嫌よも好きのうち?
「…………………」
ちょっと待って、ねぇ待って
いまなんて言った?
付き合ってどーのこーのって聞こえたんだけど
幻聴?風の音?気のせい?
「橘さん、だめかな?」
「えーっと…」
「君が好きだ」
「………ええっ!?」
いま好きって言ったよね!?
なんで私が?なんでいま?
なんも接点ないのですが……
とか、なんとか色々考えてるなか
漆原君はまた距離を詰めてきて
「…ごめん、我慢できないや」
「……!?」
私の体はすっぽり包まれ、そして
漆原君は私のおでこに軽くキスをした