嫌よ嫌よも好きのうち?
間宮がこうなってしまったのは
5日前のあのカミングアウトの日に遡る
「あいつ、俺の兄貴なんだよ」
「…………………」
「おい、なに固まってんだよ」
「漆原君があんたなんかのお兄さん!?」
「あんたなんかってなんだよ」
「や、だってさ!
身長が高い所は……似てる
目がちょっと細目な所は……まぁまぁ似てる
優しい性格……全く似てない」
「お前俺を馬鹿にしてんのか?
十分優しいだろーが。お前なんかを助けてやったんだからよ」
「ちょ、それ言わないでよ…」