残虐姫

『本当よ。寿命が1分縮んだわ』

「えぇー！1分なの！？」

「俺は30秒だ」

「えぇー！せめて1年といってー！」

ホッ
これだけ叫べたら大丈夫そうね

『優凄いわね。あんな距離から』

「ん？あぁアンジュと遊んでたらたまたま見えたからな」

「ん？アンジュはどうしたの？」


シーーーーン

えっ

『優まさか』

「そのまさかだ」

やばい

その時みんなが同じことを思った


その瞬間みんなが一瞬にして泳ぎだし
驚くほどのスピードで荷物置き場に戻った

『アンジュ！』

「ミャー♪」

えっ

アンジュが爽やかな人と遊んでいた


『爽他見ててくれたの？』

「アンジュを置いて泳いでいく優が見えたからじゃあ俺はアンジュと遊んどこうかなって思って」

爽やかな笑顔で眩しいほどの笑顔をした爽他
今回は潮風もついてるわね

まぁそんなことよりも

『ありがとう。見ててくれて』

「いいよ。焼きぞばおごってくれるなら」

爽やかな癖にそこはちゃんとしてるのね

『わかったわ。美幸が奢るわ』

「えっ！私なの！？」

「元はと言えばお前のせいだしな」

「なんですってー！優だってアンジュのこと置いていったんだから割りかんよ！」

「なっ！それとこれとは別だろ！」

ふふっ本当に仲がいいのね

「ミャー」

ふふっアンジュも機嫌がいいわね

ズキッ

ん？

雨が降るわね…さいやくだわ


『雨が降るからもうそろそろ帰りましょ』

「雨？晴れてるよ」

『女の勘ってやつかしら？』

「そっかー！それじゃあお昼はホテルで食べよっか！」

「それじゃあみんなに伝えてくるよ」

そう言って爽他はみんなに伝えにいって

「俺は荷物かたずけてくる」

優は荷物をかたずけに行った

「夏樹さん来なかったね…」

ギクッ

『多分疲れて寝てるのよ』

「そうだね！きっと疲れてるんだよね！」

単純でよかったわ…

でもこの先このままでいいのかしら？

このまま彼女がいることを黙っていていいのかしら

「姫？」

ハッ

『ごめんなさい。ボーッとしてたわいきましょ』

「うん！」


そう言ってホテルに戻った


私はいったいどうしたらいいのかしら？
どうしたら美幸を傷つけずに真実を伝えられるの