残虐姫
ザーーーーッ


皆んなと別々に探している。
雨は一向に降っている

どこに行ったのかしら


連絡は来ていないかと思い携帯を見る
連絡も来ていないしもう30分も経っている

何処なの…

キョロキョロと周りを見渡すと

あれ?あんなところに洞窟が

まさかあそこに


ダッ

洞窟まで走りついた


ポタポタッ

「誰?」

そこには体育座りして奥に座り込んでいる美幸がいた

『美幸…私よ』

「ついてこないでって言ったじゃない…」

『えぇそうね。でも皆んなあなたが心配なのよ』

「ははっ迷惑かけちゃったね…」

美幸は涙をずっと流していた

『迷惑じゃないわ』

「そんなことないよ…みんなに迷惑かけて」

『そんなことないわ。みんな貴方のことが好きなんだもの迷惑を逆にもっとかけてほしいくらいよ。とにかく帰りましょここじゃあ風邪をひくわ』


夏だからといって油断はできない早く温まらないと美幸が風邪を引いてしまうわ


「嫌だ。帰らない」

そんな…どうしたら

『帰りましょ?』


「それじゃあ私の願いを叶えてくれたら帰る」

『どんな願いを叶えて欲しいの?』









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