残虐姫
美幸目線


ユサユサ

誰なのよ今は話しかけてはいけないの!

今いいところなのよ

あと10分後のひと時を過ごしていたいの!

「起きろ親父が呼んでる」


ムムムッ

「パパが?こんな時間に?」

目を開けるとそこにはやっぱり兄のどアップ

「俺もちょーびっくりだよ」

「そうだねーふぁ〜」


起き上がりながらそんな会話をしていると

姫がいないことに気がついた

姫って早起きだなー

「行くぞ」

スーー


襖を開け兄の後をついていくとやはり目的地はパパの部屋だった

「入るぞ」

スーー

「朝早くからすまぬのぉフォフォフォ」


相変わらず変な笑い方だなぁ

「要件は何?パパ」

「うむ。そうじゃのぉ要件はお前たちの将来のことじゃ」

「将来?」


「そうじゃワシは跡取りをお前たちのどちらかに決めたいと思っておる」


跡取り…

それはもう表社会にはいけない

そんな重たい言葉だ

私は兄が継ぐと思っていたけど…

「なんで私も跡取り候補に入っているの?」

「ワシは自分の未来は自分で決めることだと思っておる」


そこらへんはパパの顔なんだ

まぁジジくさいけどね

「俺はなりたいものなんてねーしな」

「私も今のとこないしなぁ」

「なんじゃお前らは自分のことも決められん尻が青い赤ん坊か?」

赤ん坊ってそれだったら今こんなに大きく無いよ

「俺は憧れとかないしなぁ」

「私は…」

そう言えば私は雅のお母さんかっこいいと思ったなぁ

なんだかこういつもはガサツオーラだけどやるときはやりますオーラを放っているし

「なんじゃ美幸はあるのか?」


「少しきになる仕事があるだけ」


「おぉなんじゃなんじゃ話してみよ」







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