残虐姫
チクッ


んっ


背中に少し痛みを感じ起きてみて後ろを振り返るとママがいた


「まっママ?」

「ごめんねごめんねこうするしかないの」

ママの手には包丁を持っていた

私ママに殺されるんだ

直感で思った

あぁ死ぬっと

バッ

ママが包丁を降りかざした瞬間目を閉じた


でもなぜか痛みはこない

そっと目を開けると

「誰?」

「大丈夫?僕は隣の友人の夏目ですよろしくね」

隣…


ハッ!

ママ!

サッ

ママの方を見ると気絶しているだけだった


ホッ



よかった


「?あんなことされた後でもママが心配?」

「うっうんだって家族だもん」

「家族…でもこのこと世間では虐待って言うんだよ?」

「確かにそうかもしれないけどでも…わたしはママの事が大好きなんだもん!」


ウィーーーン





このサイレン


「一応僕が呼んだんだ」





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