残虐姫

『命？まさかっ！？大丈夫よ！白鳥グループを超えた雅姫財閥で昴を守ってあげるわっ！』


「うん気持ちはありがたいけどこの手を離してくれたらおれの命半分は助かるよ」


『半分も助かるの？』

コクコクと首を振る昴

仕方ないわね

久しぶりの再開なのに…

『昴女遊びはほどほどにね？』

「雅ちゃんは俺をなんだと思ってるの！？」

『タラシ？』

「すとれーとだねっ！？」

『人生はストレートに生きないとねっ！』


ふふっ

会社の経営でもこの言葉で乗り切ってきたものよ


人生は一度きりしかないもの

今を楽しまなくちゃね


「あと一人だねぇ」

『いいえ二人よ』

「えっ！？他にいた？」

『ほら美幸が初めて嫉妬した女の人」

「あっ！本当だねぇ！」

「皐月さんの彼氏って言えばいいじゃないー！」

ふふっ


『本当にいつも面白いわね美幸は』

「雅ー！」


わっと

追いかけてくる美幸から逃げるため部屋を走り回る

いつぶりかしら？

こんなことしたの

それにしても疲れるわね

はぁはぁはぁ

歳のせいね