ダンディ・ダーリン「完璧な紳士に惑い、恋焦がれて」
……なぜだか抱き枕代わりにされて、間近に呼吸を感じながら、
蓮見会長は、酔うとちょっと色っぽくなりすぎかも……と、思う。
それって、普段の紳士ぶりに、大人の色香が加わるみたいで、
なんかもう……最強って、感じで。
早鐘のように打つ自分の鼓動を、なんとか鎮めようとしつつ、
(本当に、少しは自覚してもらわないと、身が持ちそうにもないから)
と、その腕の中で目を閉じた……。