ダンディ・ダーリン「完璧な紳士に惑い、恋焦がれて」

ーー会社へ帰る道を歩きながら、

「……今日は週末だし、後でまた飲みにでも行かないか?」

そう言われて、

「…ええ、かまわないですが」

と、返す。

「……もう少し、したい話があるんだ……」

「そうなんですか……」

何かを話したそうなのはなんとなくわかったけれど、でも一体、どんな話があるんだろうと……考えてみても想像はつかなくて、

ただ、蓮見会長があんまりまた酔わなければいいな…とだけ感じた。


……夕方になって、以前に訪れた鉄板焼のレストランと同じフロアにある、ホテル内の落ち着いたラウンジへと連れて来られた。



< 77 / 112 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop