ダンディ・ダーリン「完璧な紳士に惑い、恋焦がれて」

「あっ……起きていたのか、もう…」

と、照れたようにうつむいて、

「……あんまりじっと見るな……。恥ずかしい……」

口元を手で覆った。


「……。……剃っちゃたんですか?」

口をぽかんとあいて見ると、

「ああ…」と、短く頷いて、

「……これで、痛くないか?」

と、唇を寄せられた。

「……痛くない」

唖然として、改めて顔を見やる。



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