JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜
「それに…この味好き」


そう言うと、響は驚いた顔をして…
目を伏せて嬉しそうに笑った。




それからなんとか完食はしたものの、苦しくてソファで休憩してると…

洗い物までしてくれた響が、それを終えて隣に座った。


ふいに。
頭がクイと引き寄せられて。

そこにキスが落とされたあと、髪がスルリと撫でられる。



「え…?」

可愛がるような動作に戸惑って、その人に視線を向けるも…

逆にどうしたの?と言いたげな反応が返されて。


「…

あのさ、憧子さん。
こんな至近距離で見つめられたら、キスしちゃうよ?」


「…

別に、いーけど…」


すると、柔らかに重ねられた唇。

そしてその愛撫から、次第に舌が絡まる。



性行為のためじゃなく、キスガムのためでもない…
ただのキス。


そのキスは、なぜだか胸をざわつかせた。





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