JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜
そんな土曜の夜更け。


響とベッドに潜ると…
その時間には珍しく、秀人からの着信が入る。

いつもは母さんと同じく、日曜の昼間なのに…
なにかあったのだろうか?



「どうしたの?秀人」


「やっ…
用は、ねぇけど…」


「は?
じゃあなんでかけて来たのよ」

心配したじゃない。


「や、起きてるかなって…」


意味がわからない…


「今から寝るとこだから、切るわよ?」


「ちょ、待てって!」


「なにっ?」


「っ、その…

おや、すみ…」


「えっ…

おやすみ…」


「…

あったかくして、寝ろよ?」


「…

うん、ありがと…
って、それでかけてきたのっ?」


「っ、わりーかよっ!

…じゃあな」

と切られた電話。


秀人とこんなふうに"おやすみ"を言い合うなんて…

なんだかすごく変な感じがして、胸をもぞもぞさせながら携帯を見つめた。



「…あのさ、憧子さん」

そこで響に呼びかけられる。
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